電波障害対策
電波障害対策への取り組み
成田空港に離着陸する航空機によるテレビ受信障害対策として、1978年から空港周辺18市町村の世帯に対して、フラッター防止アンテナを設置する対策を実施してきましたが、年々の航空機の大型化や増便等により障害の範囲が拡大する一方、周辺市町村からより効果的な対策を求める要望等が出てきていました。このため、抜本的改善策としてテレビ中継放送局を設置し、フラッター障害の起こらないUHF電波による送受信対策を実施することとなり、1993年11月に成田局、1995年1月に佐原局、同年2月には江戸崎局、さらに同年3月に下総光局をそれぞれ開局しました。
各中継局の開局に合わせ、従来フラッター防止アンテナにより受信していた世帯等対策エリア内の世帯に対しUHFアンテナへ切り替える工事を、当該エリア内で山陰等により個別アンテナで受信できない地域に対しては、共同受信施設の設備工事を進め、2005年3月までにすべての工事を完了しました。
2011年7月の地上デジタル放送移行に関して、地上デジタル放送の電波は航空機に起因する障害は基本的には生じないことから、テレビ中継放送局および共同受信施設の廃止を決定しましたが、地上デジタル放送完全移行後のテレビ中継放送局を有効利用するため、佐原中継放送局および下総光中継放送局を放送事業者へ譲渡しました。
また、共同受信施設については、住民への周知および説明会を開催する等して、国・放送事業者・自治体等の関係者と連携を図りながら、住民組合に共同受信施設を譲渡し、地上デジタル放送完全移行と同時に、当社(成田国際空港株式会社)の電波障害対策は基本的に終了しました。