空港施設使用料

航空機運航において発生する着陸料、停留料、BHS使用料、PBB使用料、旅客サービス施設使用料、旅客保安サービス料についてご紹介します。

着陸料・停留料

国際線着陸料

国際線着陸料は、航空機の騒音レベルに応じて設定した料金率に、最大離陸重量(MTOW)を乗じて算出した額となります。なお、料金率は、下記表のとおり、航空機騒音インデックスの区分によって異なります。

航空機騒音インデックスと料金率

区分料金率(円/t)
A
1,550
B
1,650
C
1,750
D
1,850
E
1,950
F
2,000

航空機騒音インデックスとは

航空機騒音インデックスは、国際民間航空条約の附属書16の規程に基づいて証明を受けた航空機に適用され、各航空機は、同附属書第1巻第3章(ICAOチャプター3)に定められている3測定地点(離陸、側方、進入)の騒音基準値と比較した際の騒音レベルに応じて、AからFの6区分に分類されます。

航空機は、下記表に示される各区分の、2つの基準を同時に満たす場合に、その区分に適合するとみなされます。

航空機騒音インデックスの考え方

区分3測定地点におけるICAOチャプター3基準値からの騒音低減の合計値(EPNdB)3測定地点の各点におけるICAOチャプター3基準値からの騒音低減値(EPNdB)
A
20以上
4以上
B
15以上
3以上
C
10以上
2以上
D
5以上
1以上
E
0以上
0以上
F
A~E以外
A~E以外

備考1:料金の計算に使用する重量(最大離陸重量)の単位はトンとし、1トン未満は、1トンとして計算します。ヤードポンド法による計量単位により重量が表示されているときは、1,000ポンド当り0.45359243トンとして換算します。

備考2:計算された料金が50,000円に満たない場合には、最低着陸料50,000円が適用されます。

国際線停留料

国際線停留料は、停留1回ごとに、下記の方法により算出されます。

(a)停留時間が6時間未満の場合:航空機の最大離陸重量に200円を乗じた額

(b)停留時間が6時間以上である場合:(a)に規定する額に加え、6時間以降24時間ごとに、(a)に規定する額と同額が加算されます。(24時間未満は、24時間として計算する)

国内線着陸料

ターボジェット機の場合の算出方法

国内線着陸料(ターボジェット機)は、次の(1)と(2)の合計額となります。

(1) 航空機の最大離陸重量(MTOW)を、それぞれ次の各級に区分し、順次に各料金率を適用して計算した金額の合計額

区分料金率(円/t)
①25t以下
1,100
②26t~100t
1,500
③101t~200t
1,700
④201t以上
1,800

(2) 3,400円×(航空機の離陸測定点及び進入測定点における騒音値の相加平均値 - 83)

※騒音値の単位はEPNdBとし、1EPNdB未満は1EPNdBとして計算する。

ターボジェット機以外の航空機の場合の算出方法

国内線着陸料(ターボジェット機以外の航空機)は、航空機の最大離陸重量を、それぞれ次の各級に区分し、順次に各料金率を適用して計算した金額の合計額となります。

(a)重量が6t以下の場合:一律 1,000円

(b)重量が6tを超える場合:6t以下は一律700円、7t以上は590円/t

軽減措置の適用

以下に該当する航空機は、上記により算出された金額に各軽減率を乗じた金額となります。

対象軽減率
①新千歳空港、大阪国際空港、福岡空港以外の飛行場を離陸した航空機
2/3 ※
②直前に沖縄島に所在する空港を離陸した航空機
5/6 (1/6) ※
③直前に離島に所在する飛行場を離陸した航空機
2/3 (1/6) ※

※①・②の( )・③の( )の軽減率は、他人の需要に応じ、有償で旅客または貨物の運送を行う場合に適用されます。また、②、③はターボジェット機に対する軽減率です。

備考1:国内線着陸料は、算出された合計額が3,500円(回転翼航空機の場合は2,000円)に満たない場合には、最低着陸料の3,500円(回転翼航空機の場合は2,000円)が適用されます。

備考2:国内線着陸料には、別途消費税および地方消費税が加算されます。

備考3:料金の計算に使用する重量(最大離陸重量)の単位はトンとし、1トン未満は、1トンとして計算します。ヤードポンド法による計量単位により重量が表示されているときは、1,000ポンド当り0.45359243トンとして換算します。

国内線着陸料の算出例

例: 機種: B777-200(ターボジェット機)

・最大離陸重量:276t  ・騒音値(離陸/進入):90.2/97.8    の場合

(ⅰ) 航空機の最大着陸重量(MTOW)をそれぞれ次の各級に区分し、順次に各料金率を適用して計算した金額の合計額

段階区分料金率計算式累計金額
25t以下
1,100円
1,100×25t
25t
27,500円
26t~100t
1,500円
1,500×75t
100t
112,500円
101t~200t
1,700円
1,700×100t
200t
170,000円
201t以上
1,800円
1,800×76t
276t
136,800円

(計算) 27,500+112,500+170,000+136,800=446,800円

(ⅱ) 航空機の離陸測定点及び進入測定点における騒音値の相加平均値を適用して計算した金額

(90.2 + 97.8)×1/2 = 94EPNdB

3,400円 × (94 - 83) = 37,400円

着陸料合計 = (1) + (2) = 446,800 + 37,400 = 484,200円(別途消費税および地方消費税を加算)

国内線停留料

国内線停留料は、停留時間が6時間以上の航空機について、その停留時間24時間ごとに、航空機の最大離陸重量に180円を乗じて得た額となります。(24時間未満は、24時間として計算)

備考1:国内線停留料には、別途消費税および地方消費税が加算されます。

備考2:料金の計算に使用する重量(最大離陸重量)の単位はトンとし、1トン未満は、1トンとして計算します。ヤードポンド法による計量単位により重量が表示されているときは、1,000ポンド当り0.45359243トンとして換算します。

手荷物取扱施設(BHS)使用料

国際線の手荷物取扱施設(BHS)使用料

到着時バゲージクレイムコンベヤ1基使用の出発航空機1機当たりの料金

座席数第1旅客ターミナルビル北ウイング第1旅客ターミナルビル南ウイング第2旅客ターミナルビル
301席以上
75,430円
76,380円
81,225円
201席以上300席以下
71,460円
72,360円
76,950円
101席以上200席以下
63,520円
64,320円
68,400円
76席以上100席以下
39,700円
40,200円
42,750円
51席以上75席以下
27,790円
28,140円
29,925円
20席以上50席以下
15,880円
16,080円
17,100円
19席以下
7,940円
8,040円
8,550円

到着時にバゲージクレイムコンベヤを複数基同時に使用した際は、2基目以降の到着バゲージクレイムコンベヤ1基につき、上記料金に9,400円が加算されます。

備考1:手荷物取扱施設(BHS)使用料には別途消費税及び地方消費税がかかります。

備考2:表において「座席数」とは、乗務員を除く搭乗者が着席可能な座席の最大数をいいます。

国内線の手荷物取扱施設(BHS)使用料

出発航空機1機当たりの料金

座席数第1, 第2旅客ターミナルビル
101 席以上
43,000円
76 席以上100 席以下
21,500円
51 席以上75 席以下
15,050円
20 席以上50 席以下
8,600円
19 席以下
4,300円

備考1:手荷物取扱施設(BHS)使用料には別途消費税及び地方消費税がかかります。

備考2:表において「座席数」とは、乗務員を除く搭乗者が着席可能な座席の最大数をいいます。

搭乗橋(PBB)使用料

当該使用料は国際線のみに適用します。

A380以外

搭乗橋出発料金(1回当たり)到着料金(1回当たり)
全て
6,500円
6,500円

備考1:搭乗橋(PBB)使用料には別途消費税及び地方消費税がかかります。

A380

搭乗橋出発料金(1回当たり)到着料金(1回当たり)
15番スポット以外
12,000円
12,000円
15番スポット
9,000円
9,000円

備考1:搭乗橋(PBB)使用料には別途消費税及び地方消費税がかかります。

旅客サービス施設使用料(PSFC)・旅客保安サービス料(PSSC)

成田空港では、空港をご利用になるお客様から旅客サービス施設使用料(PSFC)と旅客保安サービス料(PSSC)をいただいております。この料金はターミナルビル内併用スペースの維持管理、お客様ご案内、保安維持等、お客様に快適かつ安心して成田空港をご利用いただくための費用に充てさせていただきます。お客様のご理解を賜りますようお願い申し上げます。

詳しくは、こちらのページでご案内しておりますので、ご確認下さい。

国際線の機種別料金例

機種最大離陸重量(*1)航空機騒音インデックス (*1)着陸料 (*2)停留料(6時間未満) (*3)手荷物取扱施設(BHS)使用料
(*4)(*6)搭乗橋(PBB)使用料 (*5)(*6)合計
A320
74t
B
122,100円
14,800円
68,400円
13,000円
218,300円
B737
79t
C
138,250円
15,800円
68,400円
13,000円
235,450円
B767
182t
B
300,300円
36,400円
76,950円
13,000円
426,650円
B787
210t
A
325,500円
42,000円
76,950円
13,000円
457,450円
A330
230t
C
402,500円
46,000円
76,950円
13,000円
538,450円
B777-200
276t
A
427,800円
55,200円
76,950円
13,000円
572,950円
B777-300ER
341t
B
562,650円
68,200円
81,225円
13,000円
725,075円
B747-400
386t
D
714,100円
77,200円
81,225円
13,000円
885,525円
B747-8
448t
A
694,400円
89,600円
81,225円
13,000円
878,225円
A380
569t
A
881,950円
113,800円
81,225円
24,000円
1,100,975円

*1 上記の最大離陸重量及び航空機騒音インデックスは一般的な区分ではなく、あくまで参考例です。航空機騒音インデックスは、国際民間航空条約付属書16章第1巻第3章(ICAOチャプター3)に定められている騒音基準値と各航空機の騒音証明値との差によって決定され、航空機の型式、重量、エンジンの種類、その他の条件によって異なるため、正確な判定には、重量及び騒音データの提出が必要です。

*2 国際線着陸料は、航空機騒音インデックスの区分に応じて設定した料金率(A=1,550円/t、B=1,650円/t、C=1,750円/t、D=1,850円/t、E=1,950円/t、F=2,000円/t)に、最大離陸重量(MTOW)を乗じて算出した額となります。

*3 6時間以上の場合は、6時間以降24時間毎に、上記と同額の料金が加算されます。

*4 手荷物取扱施設(BHS)使用料は、機材の座席数の区分に応じて金額を設定しております。この表では、各機種の平均的な座席数を適用し、第2ターミナルを使用した場合の料金を記載しております。

*5 第2ターミナルを使用し、到着・出発の両方で使用した場合の料金です。

*6 手荷物取扱施設(BHS)使用料、搭乗橋(PBB)使用料には別途消費税及び地方消費税がかかります。

国内線の機種別料金例

機種最大離陸重量(*1)平均騒音値 (*1)着陸料 (*3)停留料(6時間以上24時間未満) (*2)(*3)手荷物取扱施設(BHS)使用料
(*3)(*4)合計
CRJ
24t
85EPNdB
33,200円
4,320円
43,000円
80,520円
A320
67t
91EPNdB
117,700円
12,060円
43,000円
172,760円
B737
71t
91EPNdB
123,700円
12,780円
43,000円
179,480円
B767
131t
93EPNdB
226,700円
23,580円
43,000円
293,280円
B777-200
203t
93EPNdB
349,400円
36,540円
43,000円
428,940円
B777-300ER
237t
92EPNdB
407,200円
42,660円
43,000円
492,860円

※旅客便の場合、別途国内線施設使用料がかかります。(詳細につきましては、別途お問い合わせください)

*1 数値はあくまで参考例であり、各航空機の型式、重量、エンジンの種類、その他の条件によって異なります。平均騒音値は航空機の離陸測定点および進入測定点における騒音値の相加平均値です。

*2 国内線着陸料は最大離陸重量(MTOW)及び平均騒音値によって算出されます。算出方法の詳細については「各料金の詳細」ページをご覧ください。

*3 6時間未満の停留は無料です。6時間以上24時間未満の場合は上記の金額、以後24時間毎に同額が加算されます。

*4 着陸料・停留料・手荷物取扱施設(BHS)使用料には別途消費税及び地方消費税がかかります。

*5 101席以上の機材で運航した場合の料金です。