環境マネジメント

脱炭素化をはじめとした環境負荷低減を推進するため、成田空港を取り巻く多様なステークホルダーの皆様と積極的なコミュニケーションを実現する環境マネジメント体制を構築しています。

環境マネジメント体制

「サステナブルNRT2050推進委員会」の下に「ESGチーム会議」と「重点課題ワーキンググループ(WG)」を設置しました。「ESGチーム会議」は、各部室の業務全般を掌握している次長または担当部長をメンバーとし、組織内においてESGに関する取り組みの管理、推進を担うことで、ESG経営の浸透を図ります。「重点課題WG」は脱炭素化を推進するため、関係部室長を含む担当者をメンバーとし、航空機WG、車両WG、施設WGの3つを設置しています。関係者と各課題に特化した議論を行うことで、課題の解決に取り組みます。

ステークホルダーとのかかわり

空港全体のサステナビリティ推進体制としては、「サステナブルNRT推進協議会」が中心となって活動しています。協議会は概ね年2回開催し、進捗報告や情報共有を通じて、関係者間のコミュニケーションと連携を強化しています。また、当協議会に取り組みごとのワーキンググループ(WG)を設置し、個別の課題に関する議論を深めています。現在は、「車両のカーボンニュートラル化WG」「地域連携WG」が活動しています。

周辺地域とのコミュニケーション

環境に配慮し、地域と共生する空港を目指すことを経営ビジョンに掲げ、継続的に周辺地域との環境コミュニケーションを図っています。周辺市町の担当者と密に連携を図っているほか、成田国際空港騒音対策委員会や市町の議会、住民説明会、地域行事等を通しての意見交換を実施しています

社会とのコミュニケーション

成田空港の環境への取り組みについて、空港周辺地域の方々はもちろん、より広く一般の方々にも知っていただけるよう努めています。将来を担う子どもたちを対象とした環境教育や、環境展示会への出展等、いろいろな機会を活用して、成田空港における環境施策を紹介しています。そのほか、騒音、大気分野等の環境関連学会に参加し、最新の動向等について情報交換を行っています。

国内外とのコミュニケーション

国内外の空港が連携して共通の課題に取り組むことで、世界的規模での空港環境問題の解決につながると考えています。国内では、主要国際空港との連携を強化するほか、海外空港ともACI地域環境委員会や姉妹温室効果ガス排出量の削減に向けた国際的枠組みであるパリ協定が2016年11月に発効し、国際的に地球温暖化に対する取り組みが進む中、空港管理者等を会員とする国際機関である国際空港評議会(ACI: Airports Council International)を活用し、空港との人事交流等を通じて、意見や情報の交換を行っています

空港カーボン認証の取得

空港カーボン認証プログラムに参加し、2018年11月に日本の空港としては初めてレベル3を取得し、その後もレベル3として更新を継続しています。