環境への方針と推進体制
環境基本方針
当社(成田国際空港株式会社)は、地球的視野にたった環境への取り組みを積み重ねることにより、環境にやさしい循環型空港(エコ・エアポート)を目指すとともに、地域の一員として信頼関係を築きながら、豊かな21世紀社会の実現に貢献します。
方針
- 1.空港の建設・運用に伴い発生する環境負荷を抑制するとともに、空港周辺地域の環境への影響の軽減に努める等、地球的視野にたった環境問題についても積極的に取り組みます。
- 2.すべての事業活動を対象に基本計画を策定し、環境に関する法規制の遵守はもとより、自主的な目標を定め、定期的に見直すことにより、環境保全の向上に努めます。
- 3.環境保全活動を有効に機能させる仕組みをつくり、継続的な改善を行います。
- 4.社内環境コミュニケーションを通じて全社員の意識向上を図るとともに、一人ひとりが自ら責任を持って環境保全活動を遂行できるよう、啓蒙・支援を行います。
- 5.グループ企業と一体となった環境保全活動を推進するとともに、環境保全活動を空港関連事業者に広げ、空港全体で環境にやさしい循環型空港(エコ・エアポート)を推進します。
- 6.環境保全活動を積極的に情報公開するとともに、空港周辺地域をはじめとして広く社会との環境コミュニケーションに取り組みます。
カーボン・マネジメント・ポリシー
当社はエコ・エアポート基本計画における気候変動への取り組みとして、空港施設におけるエネルギー使用量の削減や低公害車の導入等を進め、空港から排出されるCO2削減に努めています。
これらの取り組みを更に推進するため、空港からのCO2削減に向けた方針である「カーボン・マネジメント・ポリシー」を策定しました。
当社はこれに基づき、成田空港全体で気候変動への取り組みを推進していきます。当社はこれに基づき、成田空港全体で気候変動への取り組みを推進していきます。
サステナブルNRT2050
2021年3月25日、当社はCO2排出量の削減について、NAAグループのネットゼロやステークホルダーの皆様を含む空港全体の数値目標を国内空港として初めて掲げ、目標達成に向けて成田空港のすべてのステークホルダーの皆様と共に気候変動に対する取り組みを推進しています。
2030年度目標(中期)
- NAAグループが排出するCO2を2015年度比で50%削減
- CO2削減に向けた「ネクストアクション」を定め、積極的に推進
- 空港機能強化における環境負荷低減の取り組みを推進
2050年度目標(長期)
- NAAグループが排出するCO2をネットゼロ化
- 成田空港から排出されるCO2を2015年度比で50%削減
※2025年12月25日に「2030年度にNAAグループが排出するCO2を2015年度比で30%削減から50%削減」へ目標引き上げ
脱炭素化推進計画
2022年6月(2022年12月施行)に航空法などの一部改正により、航空脱炭素化推進基本方針が定められ、目的規定に脱炭素化の推進が位置付けられました。本基本方針に基づき、成田空港では、2050年度のカーボンニュートラルを目指すため、成田国際空港脱炭素化推進計画を作成し、制度創設後初めて、2023年12月1日に国土交通大臣から認定を受けました。
本計画に基づき、空港施設や空港車両の脱炭素化に向けた取り組みを推進しています。
計画目標
- 2030年度:成田空港の施設と車両から排出されるCO2を2015年度比で50%とする。
- 2050年度:成田空港の施設と車両から排出されるCO2をカーボンニュートラル化する。
取り組みの概要
- 空港施設に係る取り組み(空港建築施設の省エネ化、航空灯火・エプロン照明灯のLED化)
- 空港車両に係る取り組み(空港車両のEV・FCV化など)
- 再エネの導入促進に係る取り組み(太陽光発電の導入、蓄電池・水素の利活用)
- 航空機に係る取組(駐機中の航空機、地上走行中の航空機、SAFの導入促進など)
- 横断的な取組(エネルギーマネジメント、地域連携・レジリエンス強化)
- その他(空港アクセスのCO2削減など、吸収源対策、工事・維持管理におけるCO2排出の抑制、意識醸成・啓発活動、二酸化炭素回収・有効利用、カーボンクレジットの創出)
サステナブルNRT推進協議会
空港全体のサステナビリティ推進のために「サステナブルNRT推進協議会」を開催しています。学識経験者2名、空港関連事業者41社、関係行政機関9官庁、関係地方公共団体12団体が参加しています。脱炭素化をはじめとした持続可能な社会を実現するために、ステークホルダーが一体となって「サステナブルNRT2050」及び「成田国際空港脱炭素化推進計画」の達成に向けた取り組みを推進しています。
詳しい活動内容は、下記サイトからご確認ください。